医療機関にとって集患というのは、医師が的確な診察を行うのであれば、それほど難しいこととは考えていません。
医療機関に1度も掛かったことがない方を除けば、診療科目を掲げ、さらにホームページにも具体的な内容を記載できれば、何を行う医療機関かは利用者にはおおよそわかります。
特に、開業時において、院長が何にお金や時間を使うべきか、これを誤ると集患に時間を要することになります。
開業時は、決めなければならないコト、購入しなければならないモノ、採用しなければならないヒトなど、決定事項が多く煩雑を極めます。
内装業者との打合せ、役所への届出、ホームページ作成、開業が近づけば、具体的に患者がやってきたときの動線の確認(診察券やカルテの移動をどうするかなど)、その他の確認作業も必要で、どれも1~2日で片付くものではありません。
それらのことを院長先生が行えるのか・・・そこで考えなければならないのが、院長先生は、何に力を集中すべきか、です。
医療機関は患者の評価を受けてこそ成り立つものです。
通行人やホームページから見たときどのように見えるのか、そもそもネットで検索されるのか、患者が来院したとき、問診票の文言は適切か、バインダーやカルテファイルの準備はできているか、体温計は、他に足りないものはなど、視点は極力患者寄りに検討したほうがいい。ただし、なんでも業者任せ、専門家任せにすればいいというわけではありません。
特に、役所関係の手続きは面倒で、保健所、厚生局、支払基金・連合会、区役所、消防署等
届け出なければならない事項や、準備しなければいけない書面は雑多であり、ここで労力を費やすと、先ほどの患者の動線の確認がおろそかになり、その分、収益の確保が遅れることになりかねません。
ただ、役所への適切な届出を行い、役所の監督を受けることで医療機関は安定的に医療の提供を行うことができ、患者も安心して医療が受けられることは確かだと思います。
ですので、外注できるものは外注し、外注にかかった費用は売上でカバーするという発想が非常に重要かと考えます。
これは、開業に限らず、日常業務や毎年の定期報告(医療法人など)などでもいえることかと思います。
医師には医療に集中していただく。そうすることで、患者ひいては地域医療に貢献いただけるのではないかと考えます。
若干、宣伝臭がしてきたのでこの辺で。
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